第Ⅱ部 レガシー技術

レガシー技術とは現行の技術に相当し,1990年の後半から始まり,カイゼンが繰り返し進められた技術です.この技術の前身は,個々のECU対応の機械語で限られた資源(主にメモリー)を効率的に利用するストイックな製品開発が行われていた.

主なカイゼンは,ECU個別機械語からコンパイラーを使ったC/C++への変化,ローバー社が開発したMISRAコーディング規約,RTOSの仕様化(μTRON)などにより技術の共通化が始まった.大規模製品については,AUTOSAR標準(2003年版),モデルベース開発などが導入された.

2010年頃には固まった技術で,その後のカイゼンは,コストダウン/納期短縮を主目的とした製品個別活動が行われてきた.テストでは自動テストが長年の課題であり,高価な静的解析ツールや全分岐テスト支援などが導入さてた.しかし,テストに対する人的資源の効率化には至っていない.

していたが,RTOS製品の購入と共にコンパイラの導入から始まった.ローバー社が開発したMISRAコーディング規約,

,モデルベース開発など,車載業界におけるツールメーカーやチップメーカーの開発支援環境の上で成長した.

AUTOSAR標準のように,共通化による流用促進にも関わらず,大衆車市場では,製品(車載部品)のコスト指向が強く,製品個別のプロセスや技術に分散しており,結合テストや統合テストの実態は異なり,同じ企業内でも製品間での共有は進んでいない.

自動テストの課題が長年に渡って求められているが,残念ながらレガシー技術の上で汎用的に実現した事例は見られない.自動テストについては第Ⅲ部で示す.