第Ⅲ部 モダン技術
レガシー技術とモダン技術の境界は何か? 一企業の観点ではなく,自動車業界とすれば,ICEV (Internal Combustion Engine Vehicle)から EV(Electric Vehicle)や,ADAS(Advanced Driver Assistance Systems)の導入があります.
従来の自動車は,EEアーキテクチャ(Electrical and Electronic Architecture)と呼ばれ,ソフトウェアは,電子制御をアシストする程度の役割りでした.トレンドは SDV(Software-Defined Visibility)と呼ばれる大きな変化です. この変化は,現在進行中なので,次章のポストモダンで説明します.
ここで紹介するモダン技術とは,他分野(ソフトウェア分野のこと)における技術です.具体的には,携帯電話の世界で生じた RTOS から,AndroidやiOS ベースの開発技術などです.
EVメーカなど新興企業では導入済みの技術です.
RTOS関連の技術で,製品(プロダクト)やプロセスの課題解決には限界があった.ソフトウェア技術は,ネットワークを介した分野で飛躍的に発達し,その技術を組み込み開発に導入した成功例が相次いだ.携帯電話の世界では,2005年頃から始まり,AndroidやiOSによって,RTOS系の開発は駆逐された.
車載系でも,2007年に発売されたテスラEVから,統合ECUが始まり,EV車や他の高級車分野で成功を収めている.ツールや技術の共有化が進み,製品開発においては,製品技術にリソースを集中できることが合理化につながってきている.
ADAS拡張-自動運転,V2X(Vehicle-to-Everything),統合ECUと車載アーキテクチャ,アジャイルプロジェクト開発,ROS2(ロボット向けOS 2),自動テストなどについて紹介する.