モダンテスト技法(車載組込み編)
+ポストモダン技術
はじめに
この資料は「2024年 モダンテスト技法(車載組込み編)+ポストモダン技術」の12月6日,13日のセミナー向け資料です.
資料概要
ソフトウェアのテストの出来栄えは,2つの要素で決まります.テスト技術とテスト対象製品の理解度です. 車載製品は,エンジンやワイパーなど単独の機能部品制御から,ADASやクラウドとの連携などシステム化が進んでおり,より広い製品知識が必要です.
テスト技術も,対象製品のシステム化と共に,選択するツールや技法が大きく変化しており,古典的なホワイトボックスのパス網羅や,評価ボードでのテスト技法で対応できません.テスト範囲の爆発的な拡大と複雑化に対して「人力テスト」から自動化へ進んでおり,テスト設計の中心はテスト自動化のための設計です.
このセミナーでは,この2要素について進めますが,現実の派生開発とそのテスト技法を「レガシー技術」として振り返り,新興E業界で一般化しているテスト自動化などを「モダン技術」,さらに2022年から2023年にかけて実用化が始まったLLM(大規模言語モデル)による技術革新を「ポストモダン技術」として説明します.
この資料の構成は,次の通りです.
第Ⅰ部 ソフトウェアテストの仕組み
第Ⅱ部 車載製品の特長と構造
第Ⅲ部 レガシー技術によるテスト
第Ⅳ部 モダン技術による開発との一体化
第Ⅴ部 ポストモダン技術の出現
セミナーの進め方
ここで対象とする車載組込みシステム,あるいは組込みソフトウェアは,製品としての特殊性を持っており,ある程度以上の製品理解度が必要です. 製品は,エンジンやETCなど多様で個別の特性がありますが「ハードリアルタイム制御」としての共通性があります. 近年,電気/電子制御アーキテクチャから,SDVと呼ばれるアーキテクチャへ変化するなど,新たな知識が必要なエリアです.
このセミナーでは,テスト対象としてのテストやレビューは,一般的なテストやレビューとは異なる部分が多々あります.
目的と対象:製品特性とテスト技法
このセミナーの目的は,ある程度の実務経験を持つ車載組込み系のエンジニアを対象とし,テストなど検証技術の習得です. 対象とするライフサイクルは,主に派生開発です.派生開発のテストやレビューは,派生元の製品特性の影響が非常に強く,製品の持つ特性の理解がなければテストを設計し推進できません.第一部は,車載組込みシステム/ソフトウェアの特殊性を説明します. テスト技法は,日進月歩を続けており,3つに分けてレガシー技術(現行),モダン技術,ポストモダン技術に分けて説明します.
- 車載組み込み製品の特殊性
現行車載部品に対する制御ソフトは,ほぼすべてハードリアルタイム制御を行う構造で作られています.一般的なソフトウェア:webアプリやwindows/linuxなどとは全く異なるタスク制御下で動作しており,組み込み系テストの基礎は,動作や振る舞いの仕組みを理解する必要があります.
- 対象とする技術
組み込みシステムは,対象とする製品によって多種多様な技術が用いられています.ここでは,3種類に分けて説明します.
レガシー技術
1990年の中頃から携帯電話,家電,工作機械,車載部品制御などで組み込みソフト開発が盛んになった.その中で車載製品における安全性課題をローバ社の研究チームが解析し,MISRA規範として公開しました.この流れの中でレガシー技術が確立し,今日に至っている.モダン技術
携帯分野では2005年頃から,車載ではテスラが2007年頃から導入が始まり,アジャイル開発や自動テストやJITコンパイラなど充実した開発支援環境が支えました.Webアプリやクラウド連携など技術連携が進んでいる.身近なテーマでは,高機能ADAS,統合ECUなどで導入が始まっている.ポストモダン技術
2022年頃からLLM(大規模言語モデル)によるGAI(生成AI)の驚くべき能力が実証され,ナレッジ産業の産業革命が始まった.猛烈な競争開発進行中であるが,この先のため重要なスキルなどで急遽追記しました.
セミナーの進め方
オンライン開催
参加型で進めるため,グループを作りグループ演習で進めます. 車載組込みの職場は,顧客先や製品ごとにプロセスや用語が異なります.異なった職場間でのチーム構成にしていますので,技術交流を期待します.オンラインのための操作
研修での資料や演習は,ブラウザから実行します.セキュリティ対策と,操作の煩雑さを考慮して,パスワード保護は,なるべく少なくし,サイト名を暗号化しています.迷ったら元からリンクを辿ってください.